フジのカメラをお使いのみなさん「FUJI X Weekly」というアプリをご存知でしょうか?
「FUJI X Weekly」とはフジのフィルム風カスタマイズレシピ集です。
FUJI X Weekly
全世界の富士フイルムのカメラユーザーが既存のフィルムに近づけた数値を公開しています。
フィルムっぽい写真といえば富士フイルムですが、カスタマイズ設定をすることでより自分好みの写真に近づけることができます。
実在する他社のフィルム、機種によっては搭載されていないクラッシックネガやノスタルジックネガの色味をこのレシピ通りに設定すれば再現することができます。
このアプリに出会ってから撮って出しでフィルム風の写真が簡単に撮れるようになったからほとんどレタッチしなくなったよ!
そのおかげで他のことに時間を使えるようになったんだ!
「レタッチ迷子」になったことのあるカメラマンは少なくないはず!
撮って出しで理想の写真が撮れるなら撮って出しでも全然アリだよ!
このアプリのレシピ通りにカスタマイズすれば、レタッチをしなくても簡単にフィルム風の写真が撮れます。
今回の記事では、
- 「FUJI X Weekly」のアプリの使い方
- このアプリを参考にカスタマイズして撮影した写真の作例
- 「FUJI X Weelly」おすすめのフィルムレシピ
についてご紹介していきます。
フィルム風に撮った写真の作例(使用カメラ:X-S10)
まずは実際に「FUJI X Weekly」のレシピ通りにカスタマイズして撮影した写真の作例をご覧ください。
FUJIFILMのカメラの画質設定をカスタマイズしただけで、まるでフィルムライクな色味の写真をを撮って出しで撮ることができました。
本当にフィルムみたいに撮れて感動しちゃった!
「FUJI X Weekly」の使い方
それでは「FUJI X Weekly」の使いかたについて紹介していきます。
1.アプリをダウンロードする
まずはApp StoreもしくはGoogle Play storeでアプリをダウンロードします。
2.アプリを開く
ダウンロードが終わったらアプリを開きます。
アプリを開くとこのようにずらーっとフィルムの名前が表示されますので、好きなフィルムの銘柄を選んでください。
とりあえずFujicolor Pro 400Hを選択
3.レシピ通りにカメラを設定する
「MENU」→「画質設定」を開きレシピ通りに数値を設定していきます。
この「FUJI X Weekly」はレシピは英語で記載されています。
カメラに設定する際はこちらの表を参考にしてください。
FUJI X Weekly | カメラの設定 |
---|---|
FILM SIMULATION | フィルムシミュレーションを選択 |
DYNAMIC RANGE | ダイナミックレンジを選択する |
HIGHLIGHT | ハイライトを調整する |
SHADOW | シャドウを調整する |
COLOR | カラーを調整する |
NOISE REDUCTION | 高感度ノイズ低減を調整する |
SHARPING | シャープネスを調整する |
CLARITY | 明瞭度を調整する |
GRAIN EFFECT | グレインエフェクトで粒子感を調整する |
COLOR CHROME EFFECT | カラークロームエフェクトを調整する |
COLOR CHROME EFFECT BULE | カラークロームエフェクトブルーを調整する |
WB | ホワイトバランスを設定する |
ISO | ISO感度を設定する |
EXPOSURE COMPENSATION | 露出を調整する |
使いかたを動画で見る
「FUJI X Weekly」の使い方はYoutube動画が参考になります。
おすすめのフィルムレシピランキング
「FUJI X WEEKLY」には100種類以上のレシピが搭載されており、正直どのカスタマイズをすればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
どのカスタマイズがおすすめなの?という人のためにわたしが実際にX-S10で使ってみて特に気にいったフィルムレシピをランキングで紹介します。
おすすめをランキングで紹介!
第1位 Nostalgia Color
クラッシクネガをベースにカスタマイズされたNostalgia Colorが激推しです。
特に晴れの日の屋外を撮るとさわやかな色味になるのでおすすめです!
Classic Negative
Dynamic Range: DR400
Highlight: -1
Shadow: +3
Color: -2
Noise Reduction: -4
Sharpening: -2
Clarity: -4
Grain Effect: Strong, Large
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Weak
White Balance: 6700K, -4 Red & -1 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +1/3 to +1 (typically)
Nostalgia Color-Fujixweeklyより
第2位 Kodak Portra 400
Kodak Portra400は今現在も販売されているフィルムですが、2022年現在では5本で1万円もする高級フィルム。
空は淡い水色に写り、少し黄色みがかっているので柔らかい写真に仕上がります。
Classic Chrome
Dynamic Range: DR-Auto
Highlight: -1
Shadow: -2
Color: +2
Noise Reduction: -4
Sharpening: -2
Clarity: +2
Grain Effect: Strong, Small
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Weak
White Balance: Daylight, +3 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +1/3 to +1 (typically)
Kodak Portra400-Fujixweeklyより
ちなみにフィルムのKodak Portra400で撮影された作例は下記の記事で紹介しています!是非参考にしてみてください!
第3位 Old Kodak
Old Kodakは室内でも黄色っぽくならないのでカフェ撮影に最適なカスタマイズです。
スナップ撮影や風景写真でも、暖かくてノスタルジーな写真を撮れますのでぜひ使ってみてください!
Classic Chrome
Dynamic Range: DR400
Highlight: +3.5
Shadow: -0.5
Color: +3
Noise Reduction: -4
Sharpening: -2
Clarity: -2
Grain Effect: Strong, Small
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Strong
White Balance: Auto White Priority, +1 Red & -6 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: -1/3 to +1/3 (typically)
Old Kodak-Fujixweeklyより
その他おすすめのフィルムレシピ
ここでは先ほどランキングでは紹介出来なかったけど、みなさんに知ってもらいたいカスタマイズを紹介します。
【NEW!】Fujicolor natura 1600
FUJICOLOR NATURA 1600は2018年3月に廃盤になってしまったネガフィルムです。
青空や太陽の光がさわやかに写してくれるけど、クラッシックネガを基調としているたる渋い色味になるのが特徴です。
Classic Negative
Fujicolor Natura 1600-Fujixweeklyより
Dynamic Range: DR400
Highlight: -1.5
Shadow: +1.5
Color: -2
Noise Reduction: -4
Sharpness: -2
Clarity: -4
Grain Effect: Strong, Large
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Strong
White Balance: 5500K, -1 Red & -2 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +1/3 to +1 (typically)
Kodak UltraMax 400
青みが強いためUltra Max400風なら室内で撮影しても写真が黄色っぽくならないです。
Classic Chrome
Dynamic Range: DR-Auto
Highlight: +1
Shadow: +1
Color: +4
Noise Reduction: -4
Sharpening: 0
Clarity: +3
Grain Effect: Strong, Large
Color Chrome Effect: Weak
Color Chrome Effect Blue: Weak
White Balance: Auto, +1 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +1/3 to +1 (typically)
Kodak Ultramax400-Fujixweeklyより
Kodak Gold200
Classic Chrome
Dynamic Range: DR-Auto
Highlight: -2
Shadow: +1
Color: +3
Noise Reduction: -4
Sharpening: -2
Grain Effect: Strong
Color Chrome Effect: Off
White Balance: Daylight, +4 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: +2/3 to +1 1/3 (typically)
Kodak Gold200-Fujixweeklyより
Kodachrome64
Kodacrome64のフィルム自体はすでに廃版になっていますが、カスタマイズすれば近い色味に再現することができます。
Classic Chrome
Dynamic Range: DR200
Highlight: 0
Shadow: 0
Color: +2
Noise Reduction: -4
Sharpening: +1
Clarity: +3
Grain Effect: Weak, Small
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Weak
White Balance: Daylight, +2 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +2/3 (typically)
Kodachrome64-Fujixweeklyより
Ektarchrome320T
Eterna Bleach Bypass
Dynamic Range: DR400
Highlight: +1
Shadow: -2
Color: +4
Noise Reduction: -4
Sharpening: 0
Clarity: -3
Grain Effect: Strong, Small
Color Chrome Effect: Strong
Color Chrome Effect Blue: Strong
White Balance: Auto Ambience Priority, -6 Red & -5 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +2/3 (typically)
Ektarcrome320-Fujixweeklyより
Fujicolor PRO 400H
PRO Neg. Hi
Dynamic Range: DR400
Highlight: 0
Shadow: 0
Color: +1
Color Chrome Effect: Strong
Grain: Weak
Noise Reduction: -4
Sharpness: -3
White Balance: Daylight, +1 Red & -3 Blue
ISO: Auto up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +2/3 (typically)
Fujicolor Pro 400H-Fujixweeklyより
Fujicolor C200
Classic Negative
Dynamic Range: DR400 (DR200 in low contrast situations)
Highlight: +0.5
Shadow: -0.5
Color: +2
Noise Reduction: -4
Sharpeness: -3
Clarity: -3
Grain Effect: Weak, Large
Color Chrome Effect: Weak
Color Chrome Effect Blue: Off
White Balance: Daylight, 0 Red & -3 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +2/3 (typically)
Fujicolor C200-Fujixweeklyより
Fujichrome sensia 100
Provia
Dynamic Range: DR400
Highlight: 0
Shadow: +2
Color: 0
Noise Reduction: -4
Sharpening: +1
Grain Effect: Weak
Color Chrome Effect: Off
White Balance: Warm-White Fluorescent (2), -1 Red & -3 Blue
ISO: Auto, up to ISO 6400
Exposure Compensation: 0 to +2/3 (typically)
Fujichrome sensia 100-Fujixweeklyより
紹介したフィルムレシピ以外にも100種類以上あるので、ぜひ自分好みのカスタマイズを見つけていってください。
本物のフィルムで撮影した写真の作例は以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:フィルム風に撮りたいなら「FUJI X Weekly」を使いこなそう!
今回は世界中のFUJIFILMユーザーが自分好みのフィルム風にカスタマイズしたレシピ集「FUJI X Weekly」のアプリを紹介しました。
ダウンロードはこちら
富士フィルムのカメラは、フィルムシミュレーションの機能があり特に細かい設定をしなくても色の美しい写真が撮れます。
しかし、もっとフィルム風に撮りたいという方はぜひ「FUJI X Weekly」を使いこなして、さらに味わいの深い写真を撮ってみてはいかがでしょうか?
カメラを使いこなして、もっと味わいのあるエモい写真を撮っていきましょう!
撮影に使用したX-S10のレビューを以下の記事で読むことができます。
X-S10のダイヤルはカスタマイズモードがあり、Fuji X weeklyのフィルムライクな設定をダイヤルを回すだけで呼び出せますので撮って出しでフィルムイクに撮りたい方におすすめのカメラです。